技能実習後大都市へ流出?

4月19日(日)の日経新聞朝刊に「技能実習後大都市へ流出」という記事が掲載されました。青森や島根では技能実習終了後、半数は賃金の高い大都市へ流出しているといいます。 私も少し気になって、入管の統計資料などを調べてみたら、驚くべき事実が判明しました!私自身の勉強不足のせいでもありますが、びっくりしたので、是非皆さんと情報を共有したいと思います。 どうぞお楽しみに!!
 まず最初に、実際の地域別の在留外国人数はどうなっているかを調べてみました。 大都市の定義を一都三県(東京、神奈川、千葉、埼玉)と大阪、兵庫、京都、愛知の8県としました。 出入国在留管理庁の「令和7年6月末現在における在留外国人数について」から、各都道府県ごとの在留資格別在留外国人数の数字を拾ってみると、下の表のように、確かに技能実習よりも特定技能の方が大都市に集中していると言えます。 
 さらに、これも出入国在留管理庁の「特定技能在留外国人数の推移」を見ると、その半分以上が在留資格変更許可によるものであることがわかります。
在留資格の変更は、主に留学→特定技能と技能実習→特定技能が考えられますが、この資料の詳細に、ルート別の特定技能1号在留外国人数が出ています。ルート別というのは主に技能実習ルートと試験ルートですが、この数字を追ってみると、驚くべき事実が判明したのです。 上の資料と同じ令和7年6月時点の数字を比較しています。
 特定技能16分野のうち、主なものだけいくつか数字を拾ってみましたが、全体では技能実習ルートが56.1%で、これは上のグラフの在留資格変更者がほとんど技能実習ルートであることを示しています。つまり留学からの資格変更者はほとんどいないということになります。 さらに、建設業や工業製品製造業では、そのほとんどが技能実習ルートであることがわかります。つまり、建設業や工業製品製造業では、在留資格の認定を受けて海外から直接特定技能1号として来日する外国人はほとんどおらず、特定技能は技能実習の延長として機能しているということです。この分野だけを考えると、技能実習から特定技能へ移行する際に地方から大都市に流出しているというのも頷けます。 技能実習としての歴史の長い職業分野ほど、この傾向が強いのでしょうか? 介護に関しては、技能実習制度もまだ新しく、技能実習からの移行組は14.5%にとどまっています。 この資料の見方、私もいまひとつ自信がないのですが、何かご意見のある方は是非ご連絡をお待ちしております!!

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